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第47回 日本臨床矯正歯科医会 さいたま大会 開催
標記大会が、2020年2月19・20日に埼玉県浦和市ロイヤルパインズホテル浦和で開催されました。大会テーマは、『未知との遭遇』-新たな視点から矯正臨床を考える- でした。大会長の坂寄正美先生は、挨拶の中であの映画『未知との遭遇』からのアナロジーではあるが、「これまでとはちょっと違う方向から自分たちの仕事を見直してみよう」という意図だったとのことでした。近年の診断技術、治療技術、材料の開発など多くの進歩がある中で矯正歯科治療はどこに向かっていくのかということです。私が興味を持ったのは、日本歯科大学放射線学講座神尾崇先生による「3Dプリンタによる3Dモデルの矯正歯科臨床への展開」でした。先生の考え方を発展させれば、口腔内スキャナーによるデジタル印象とCADシステムとの併用で、今まで診療室内で普通に行われてきた歯型を取りそれに石膏を注ぎ、トリミングし、石膏模型を完成させるというやり方ではなくなる可能性があります。少し大きめの電動歯ブラシのようなスキャナーで口腔内をスキャンし、歯型をデジタルデータとして保存し、モニター上で分析診断する。歯型が必要になった時は、3Dプリンタで出力、3Dモデルができるということです。石膏模型を並べる模型棚はもう必要なくなるかもしれません。臨床発表では、先天性多数歯欠損症例へのセミナーや会員発表がありました。
残念なことは、今回の新型コロナウィルスの感染拡大という未曽有の事態に台湾矯正歯科学会TOSからのDr.Ut-lan Cheongと韓国矯正歯科学会KSOからのDr.Jeong-Ho Choiの招待講演がお二人の訪日拒否のため直前にキャンセルされたことでした。
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